2010年08月17日

木曽御嶽山に登る

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摩利支天山中腹から五の池小屋を望む 2010/08/04 15:24 Canon 5DmarkII

 なかなか忙しく、いつまでも更新されないブログ状態が続いておりましたが、漸く仕事の方も一段落したところで、8月4日、5日に行った木曽御嶽山の山行報告でも書いてみようかと、、、

 前日まで激務状態が続いていたのですが、奇跡的に二日ほど暇が出来そうということで、しかも下弦の月、ほぼ半月ということは、深夜に月の出があるということ、以前youtubeにアップした大源太湖の天の川と月光動画とは逆になりますが、天の川が見えていて、その内空が薄ぼんやりと明るくなり、月光が山を照らすという映像が撮れそうだということで、カシミール3Dで早速候補地を夜な夜な探し始めまして、、で何となく見つけたのが木曽御嶽山でした、、正直、北や南アルプスではないのに3000m級の山でこれ程面白そうな地形はなかなか無い点、それに池が非常に多い点が池に映り込む天の川を専門としている自分としては超好印象でして、少々遠いですが、頑張って行ってきました。

当日は朝の4時半起きで5時には出発、その後上信越道から長野自動車道で塩尻北まで途中休憩など挟んで約2時間半、そこから中山道ひた走り昔の宿場町を横目に木曽福島まで、そこから御嶽山方面に走り標高2150mの田の原駐車場に到着したのが10時頃、身支度を調えて登山道を歩き始めたのが10時18分でした。今回はiPhoneのMotion X GPSの起動させてから歩き出しましたので時間はかなり正確です。

最初の登りは非常に緩やかなもので参道のような道を歩いていくのですが、白装束に陣笠の山伏風情の人が非常に多かったです。さすが霊山。で、約45分程で8合目を過ぎると森林限界の上に出ます。そこからは少々がれた山道を歩くこと1時間程で王滝山頂の小屋が近くに見え、15分程登り、約2時間で王滝頂上山荘に到着します。

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王滝山頂山荘間近で山道を振り返る。 2010/8/4 12:08 Canon 5DmarkII

山荘は神社と一体になっており、中に入ってここでうどんとおでんを頂き昼食にしました。昼食中にiPhoneの電波を確かめると圏外でしたので、今回持参したwifiアクセスポイント機能付きのdocomoのガラケーを取り出してみると電波が通じていたので、docomoを介してtwitterにつぶやいてみたりしました。

昼食後山荘を出発、御嶽山の最高峰である剣ヶ峰に行くと、なんと剣ヶ峰山頂に神社があり、まるでチベットの寺院のようでした。

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チベット寺院のような剣ヶ峰山頂、天空の社殿 2010/8/4 12:46 Canon 5DmarkII

20分程登り3067mの山頂に立つ頃には、晴れていた天気が急に曇り始めてしまいまして、山頂から望む二の池も霧で見え隠れしているような感じでした。そこで休憩&微速度撮影などを暫くして、今度は二の池方面に下山していったのですが、エメラルドグリーンの二の池は非常に神秘的で何度か微速度撮影の被写体にしつつ池方面に下山し、そこから休まずに賽の河原へ向かいました。賽の河原は二の池などを含む剣が峰のピークと摩尼珠天山を挟んだ広大な鞍部で荒涼とした場所に無数のケルンが建てられてます。これらケルンの傍では多くの白装束の行者さん達がお経をあげてまして、さすが霊山と思いつつも、賽の河原から先に宿といえば今日自分が泊まるつもりの五の池小屋しかない訳でして、あの大量の行者さん達も一緒なのかな〜とちょっと心配していたら、そのまま二の池小屋方面に帰っていったので、ちょっとラッキーでした。

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摩利支天山から賽の河原と二の池剣が峰方面を望む 2010/8/4 15:16 Canon 5DmarkII

その後は鞍部を越えて摩利支天山に登り、山頂とほぼ標高の変わらない展望台で景観を楽しんだ後、五の池小屋方面に向かいました。天気の方は随分雲が多くなってしまいましたが、雲間からの寸光が非常に美しく、五の池小屋を照らしていたので、その写真をトップの写真にしました。

その後小屋についたのが4時頃でしょうか、宿泊客もそれ程多くなく、また夜中の撮影で出ることが多くなるかもしれないので、できるだけ音を立てずに出られる場所にという無理な要求にも親身に答えて頂きまして、凄く感じの良い小屋でして、、で、案内されたのが下側のフロアでして、僕の並びには近くには老齢なご夫婦、そして奥には、結構かわいい今流行の山ガールでして、こちらはデスメタル系の汗かきムサ男、なんか申し訳ないというか、、ちょっと緊張してしまったです。(^^ まあ奥だし、距離あるし、、

とりあえず荷物の整理も早々に、小屋を出て今夜の星撮り場所の物色をしたのですが、、当初は五の池小屋から五の池に写る摩利支天山と天の川という構図を期待していたのですが、一番上の写真にある通り池といっても最早水たまりレベルということで、三の池に変更しようということで、iPhoneのコンパスなどを出して方向とカメラの位置を割り出したのですが、何と最適な場所は五の池小屋から10分ほど坂を下った場所でして、真夜中にそこまで移動するのが非常に気が引ける場所でした。ただ一応行くだけ言ってみようということで、カメラを持って下に降りてみたのですが、これがなかなかガレている場所などもあり一度転けてしまいまして、、気持ちも萎えてその場所に向かったのですが、行ってみて非常に天の川撮影に適しているスポットということで、、凄く迷ったのですが、ちょっと面倒でも明るいうちにD3と三脚をこの場所にデポして、夜になったら手ぶらで撮影に行く方針でなんとかなるだろうと、、

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天の川撮影地点から夕暮れの三の池を撮影する 2010/8/4 16:54 Nikon D3

で、早速D3と三脚、そして夜までの雨対策の為にザックカバーなどを取りに小屋に戻ったのですが、登ってみるとこれがまたきつく、高低差は50m程ですから、いつも行く草津白根の弓池駐車場から湯釜までの高低差とほぼ同じ、しかも、舗装された山道ではなく、ガレた道ですのでかなり汗をかいてしまい気持ちは萎える一方で、、それでも気持ちを振り絞ってザックからD3を引っ張り出して再びガレた坂道を下ること10分、カメラを設置して小屋に帰ればちょうど夕飯時でして、その日は鍋にご飯ということで、凄く旨かったっす。で飯時には同じテーブルの人とは山行談義になる訳でして、お話したのは百名山と3000m峰の完全コンプリートを目指している70代の方で、全く70代には見えない若い感じの方でした。

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五の池小屋裏手の展望より日没後の雲海を 2010/8/4 19:12 Canon 5DmarkII

夕食後、夕暮れ時の景色などを微速度撮影したのですが、雲海はあれども上空に雲が一つもない状況で、変化に乏しいイマイチな夕暮れでした。ただ日没後の雲海の撮影などに没頭しているうちにいつの間にか8時近くになってしまい、あわててD3にある三の池にヘッドライト一つで降りていったのですが、三脚の位置等撮影方法について色々思考錯誤をしているうちにとっぷり暮れてしまいまして、薄明かりがある内からの撮影期を逃す羽目に、、その後えっちらおっちらまた坂を登って山小屋に帰り、今度はNikkor 24mmF1.4Gをレシート用紙を細かく折ってレンズ裏の絞りレバーに詰め込んで開放固定にした後、マウントアダプターを介して5DmarkIIに装着、微速度は少し我慢して小屋の周りを徘徊しつつ、何枚か星の写真を撮ってみました。

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五の池と天の川 2010/8/4 20:29 Canon 5DmarkII      五の池小屋と星々 2010/8/4 20:43 Canon 5DmarkII

やはり何と言いますか、Nikkor 24mmF1.4は本当に凄いです。開放で撮影しても、周辺の星が少々おかしい描写になりますが、写真として全く問題ないレベルで絵を作ってくる天と、周辺減光が開放レベルでここまで抑えられるのは驚異です。Sigmaの20mmF1.8というレンズも持っているのですが、このレンズでは開放で星撮りをすると絵が完全に破綻します。F2.8から二段稼げるということは普通にF2.8 ISO6400で撮影するものを同じ秒数でISO1600で撮影できる訳ですから、、この後、5DmarkIIで微速度撮影を行いましたが、正直D3とNikkor 14-24mmF2.8Gよりも綺麗なものになりました。まあもちろん画角が狭い分、広く星を撮れない分色々と制約もありますが、、

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三の池にて湖面に映る天の川(微速度撮影の1枚より抜粋) 2010/8/4 21:00 Nikon D3

5DmarkIIで微速度を始めてからはD3のバッテリー切れまで2時間ほどあると見込んでおったので小屋に戻って食堂でうだうだ仮眠を撮りまして、11時頃バッテリー交換の為に再び三の池に降りていったのですが、この時は丑三つ時で、何というか凄く怖かったです。ごろごろ転がるガレた石達が全て子供顔に見えるような感じがしまして、何というかこういう恐怖感を抱いた時ってのは、なぜかニヤニヤしちゃうんですけど、、一人山奥でニヤニヤドキドキしながらアホのようにガレ場を下りました。

で、11時半頃、D3の設置してある地点まで漸く到着したのですが、何と電源が切れてまして、、時間の読みを間違えたのか、帰ってから確認した所、8:16から10:58まで約2時間40分ほどで切れたようです。それ程寒くもなかったし3時間は行けると思ったのですが、、ここで一連の映像は諦めなければならなくなり、結構ショックでした。バッテリーを交換して失意のうちに小屋に戻ったのですが、、その後は気を取り直して5DmarkIIの方へ、こちらはまだまだ全然余裕でシャッター音がしてまして、しばらくそのままにしておいたのですが、月の出が始まって、ある程度当たりが明るくなったのを目途に、こちらもバッテリー交換をして、撮影地点を変えて再び微速度撮影を始めました。

で小屋に戻ってどうしたもんだか考えたのですが、さすがに徹夜はキツイですし、食堂で寝るのも寒かったので、部屋の布団で休むことに、で、仮眠をとること3時間ほど、朝4時頃でしょうか、、風の音で目を覚まし、カメラが心配になって急いで外に出た所、霧でして、これは結露がまずいと思いカメラのもとに行ったら、案の定5DmarkIIがびっしょり濡れてまして急いで小屋に持ち帰り、とって返して三の池までの下り坂も転げるような速度で降りてD3を回収、これもレンズが完全に結露してまして、、ただ驚くべきは5DmarkIIでして、夜の12時に微速度を開始してから僕が回収に行った4時でもまだシャッターを切っておりまして、、稼働時間4時間ってどんだけ省エネなのかと、、寒さにも強いですし、、このカメラ、見た目の安っぽさとは裏腹にかなり凄いです。

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その後は5時から小屋での朝食は早々に済ませて、朝日の微速度撮影などをして、疲れてうだうだと小屋に戻ったのですが、小屋の人で二三夜中に会話した方(後で解ったんですが、この方小屋番の市川さんという方でご自身も写真をやられていて読売新聞の賞も取られているとか、、大変失礼しました(^^汗 )とまた写真談義になりまして、、iPhoneで微速度撮影の映像を見て頂きまして、、ちょっと手前味噌で恥ずかしかったんですが、そしたら小屋の方々が出てきてみんな見てもらいまして、、これだったらクルマに置いてきたiPadを気合いで持ってくれば良かったなどと思ってしまいました。まあ今度行ったときは御嶽山の映像をiPadで持って行こうかと、、

そんな感じで小屋を後にしたのが6時半くらい、その後は三の池の天の川撮影地点をかすめるように、池を一周して摩利支天山の中腹から賽の河原へたどるコースをとったのですが、途中で三の池に霧が発生して非常に良い感じだったので、随分時間をかけて微速度撮影などを行い。賽の河原からは前日と全く同じコースで帰路につきました。

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2010年8月4日 晴れ時々曇り

10:18田の原登山口→12:16王滝山頂山荘着 昼食 12:48王滝山頂山荘発→13:11剣ヶ峰山頂着 小休止 13:30剣ヶ峰山頂発→13:41二の池展望着 撮影 14:15二の池展望発→14:48白竜小屋着 撮影 15:17白竜小屋発→15:53五の池小屋着

累積標高(+)1002m
累積標高(−)392m

2010年8月5日 晴れ

6:30五の池小屋発→7:16三の池展望着 撮影 8:11三の池展望発→9:07二の池展望着 撮影 9:39二の池展望発→10:01剣ヶ峰山頂着 撮影 11:10剣ヶ峰山頂発→13:12田の原登山口

累積標高(+)433m
累積標高(−)1043m

MotionX-GPS Map

今回はiPhoneのMotionX-GPSでトラッキングを行ったのですが、このソフト速度や高低差等の情報を細かく表示できるのは良いのですが、こういった山行報告になると、EveryTrailの方が良いかもわからんです、、例えば写真を撮影したはずなのですが、shareした際にそれが正確に反映されない点とか、いくつか甘い部分が多いです。そういう意味で今度はEveryTrailでトラッキングをしてみようかと、、
posted by mockmoon at 12:37 | TrackBack(0) | 山行日記
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