2009年10月24日

巖剛新道から谷川岳に登る

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第一見晴らしより 谷川の峰を望む 10/23 9:06 5DmarkII

毎日のジョギングの成果を試すには、唐松岳ではずいぶん消化不良だったもんで、、前々から狙っていた厳剛新道からの谷川岳登山に挑戦してきました。

この日は5時起きして、クルマを運転する事1時間半、谷川岳のロープーウェイの駐車場を大体7時に出発し、登山指導センターに届けをだして、そのまま林道をマチガ沢方面へ、30分くらいで厳剛新道登山口に到着し、そこからゆるゆると登っていきます。この道は実は今までに3回くらい来ているのですが、一度目は雨にたたられ、装備不足で撤退、二度目と三度目は雪深さから第一見晴らしに行くまでもなく撤退しておりまして、、「お、この前はここまで来たな〜」みたいな感じで気軽に登っていきました。

で、今までの最高到達点を越えてから10分くらい歩いたところが第一見晴らしだと初めて解りまして、、ここで初老のご夫婦に出会いまして、二三挨拶を交わしながら見晴台へ。見晴台は非常に素晴らしい景色でして、ここで撮影した画像が一番上の絵です。トップの絵はいつも横位置のものにしているのですが、谷川のような急峻な岩場の山は横位置でなかなか安定した構図が取りにくいものでして、、(^^

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第一見晴らしから暫く登った場所で白毛門、朝日岳方面を振り返る 10/23 9:51 5DmarkII

この見晴台、素晴らしい景観だったもので、8時半くらいには到着していたのですが、ここで約1時間以上も微速度撮影&写真撮影をしてしまいました。ただ最初の微速度撮影で誤ってLサイズで撮影してしまったため、それを消去して再び取り直すといった事もした為ここまで時間が掛かってしまったのもあるのですが、、

第一見晴らしを後にしたのが9時半くらいでしょうか、そこから次第に急峻な坂になりはじめ、鎖場や梯子なども現れます。朝露に濡れた岩場は滑りやすく、慎重に高度を稼いでいくと、見晴台前でお会いして、微速度撮影中に先に行ってもらったお二人に再びお会いしまして、そこからまた先に行かせてもらい、その後暫くすると再びマチガ沢上流部から谷川の急峻な岩肌の見えるポイントでまた微速度撮影を行いました。

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厳剛新道途中の見晴らしから 10/23 9:55 5DmarkII       西黒尾根合流地点を振り返る 10/23 10:33 5DmarkII

この微速度撮影中にまたご夫婦がやってきまして、今度は撮影の最後まで、このお二人も一休みするとのことで、色々世話話などをしまして、、撮影終了後、お互いに健闘を祈り合いまして、一足先に西黒尾根との合流地点へ向かいました。合流地点は拍子抜けするほど簡単に到着してしまいまして、、そこからは漸く陽のあたる乾いた岩場になりまして、稜線の爽快感も相まって、岩登りにも気合いが入りまして、快調なペースで登ること約1時間ほどでしょうか、あっけなくオキノ耳へ到着しました。

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遠くに懺悔岩、オキノ耳を望みながら 10/23 10:48 5DmarkII    多くの人で賑わうオキノ耳 10/23 10:27 5DmarkII

核心部とも言える岩場の殆どは、先行する人と同じコースをとることで、殆ど難しいと感じることもなく登れることができまして、何とも拍子抜けする程あっけなかったです。ここで漸く1日8キロのジョギングの成果を実感できたような気がしました。

その後はトマの耳方面に休みを入れずに歩き、体力に余裕もあったことから、昼食も取らずに前回春に天神尾根から登った時には行かなかった一の倉岳へ向かいました。途中ノゾキという場所がありまして、卑猥な事をちょっと想像したんですが(笑 別に女のケツを拝める訳でもなく、懺悔をしたくなるほどの高度感のある展望でして、、写真も撮るには撮ったのですが、あまりの高度感で構図なんぞを決める余裕もなく(^^汗

で、振り返れば熊笹に覆われた平標までの稜線が永遠と続いている訳でして、、そんな景色を横目に見つつ一の倉岳まで登って行きました。

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万太郎さんと平標まで続く稜線を望む 10/23 11:53 5DmarkII

一の倉岳の登りは思った以上に苦戦しました、さすがに疲れが出たのか、変な場所に足をぶつけながら無様な登り方で何とか登り切ると、そこは深い熊笹の中に小さな避難小屋があり、幽の沢方面に降りる上級者コースと茂倉沢方面に抜けるコースの分岐点がどうやら山頂みたいでして、、展望もそれほどなく、そそくさと引き返したのですが、途中トマの耳までの間にかなりへばりまして、先ほど通ったノゾキで、広大な谷間と朝日岳、白毛門などを広角で入れつつ遅いシャッタースピードの微速度撮影などを行いながら、漸く昼飯にしました。

この日は一応ジェットボイルを持参したので、来る途中のコンビニで購入した日清のカップヌードルとカロリーメイトを食べたのですが、なんというか、、カップヌードルが美味しく感じるほど寒くもなく、、(結局この日一日上は速乾Tシャツのみで行動してしまいまして、、防寒用にある程度の装備もしたのですが、、)さりとて食べてしまわなければ、せっかく持ってきた意味もなしといった感じでして、、

午後になってから、大気がだいぶ濁ってきまして、、食後は殆ど写真も撮らずに帰路につきました。帰り道は天神尾根を降りたのですが、ロープウェイ駅まで結構簡単に降りられまして、まだまだ燃え尽きていない感じがしたので、結局ロープーウェイ代もケチりまして、前回来たときに気になっていた。ロープーウェイ直下の林道らしき道を帰ってみようということで下っていったのですが、上から見たら林道っぽく見える道もかなり荒れていまして、それでも田尻尾根よりは楽ではないかという道をひたすら下っていきました。で、谷底のような場所まで一気に降りて、川伝いに道が続いていまして。こういう河原ってのは熊にばったり出くわす危険性があると何かの本に書いてあったのを思い出し、誰もいないことだし奇声などを上げつつ下山しました。(^^ハズカシイ、、

道自体はかなり楽に下れたのですが、熊の問題と、雨が降ったら激流が襲いそうな場所なので、ちょっと微妙だとは思うのですが、大体1時間ほどで下り切れた点を考えると、かなり使える下山道かと思います。

tanigawa_map2.jpg

今回はここ最近の登山では本当に久々の高低差1500m越えをしまして、、歩行距離こそ13km程度ですが、累積高低差1750mとかなり良い感じの登山になりました。とはいえ荷物は12kg程度の軽めな装備だったので、いつものように20kgオーバーの荷物を担いでこのコースを歩けるかどうかはちょっと微妙ですが、それでも去年の大天井岳以来の充実した登山になったと思います。

しかしいい加減、苗場山と天狗岳の山行報告を書かなければと思ってるんですが、、(汗
posted by mockmoon at 22:16| Comment(7) | TrackBack(0) | 山行日記
この記事へのコメント
お早うございます。
相変わらず美しい写真の数々ですね。
落葉後の白い樹木の枝先まで繊細に写っているのには驚くばかりです。
私は最近パナソニックのGH1を使っているのですが、空の部分が粗い粒子感を伴って写るのが不満です。この辺は撮像素子のサイズ関係しているのか、それとも画素数なのか… しかし、フォーサーズのサイズでも低照度での動画はビデオカメラとは比較にならない低ノイズです。
ジョギングの効果を実感できたようで良かったですね。気温もだいぶ下がり持久系の運動には良い環境になってきました。今年はバイク(自転車)で汗をかいてみようと思っています。
高効率コンロですが鍋型のイータパワーというのを使っています。屋外でちょっとコーヒーを淹れる(好きなんですよ〜)という用途にはジェットボイルの方が良かったと少々後悔しています(笑)
熊は怖いですよね〜。私は近隣のハイキングコースですら、アライグマが飛び出してきて噛みつかないかと怖いです(爆)
Posted by Ryo at 2009年10月25日 05:45
おじゃまします。こんにちは。
さすが、良い写真ですね。うまいですね。上の方と同感です。それに動画には無い縦位置も、良いですね。いつもありがとうございます。
微速度の映像も楽しみにしています。
それにしても体力ありますね。私は20数年前に、少しは山に登ったことはありますが、今ではさっぱり。
ところで、私もちょびさんに刺激されて、少しは登らなければと、10日ほど前に谷川岳を望める大源太山というマイナーな山に登ってみました。とにかく久しぶりの山なので、日帰りで、荷物はお弁当と水筒とコンデジだけというハイキングでした。恥ずかしながら、そのときの様子をブログに少し書きましたので、リンク入れておきます。笑ってやってください。
ttp://news.daigenta.net/?eid=1011922
(頭にhを付けてください。)
私が普段何をやっているかも、バレてしまいますが、ご愛嬌ということで。
私も、ちょびさんの様に、そのうち機材担いで山の上で微速度撮影ができたらいいなあと思っています。

それと、ちょびさんに見ていただこうと思い、YouTubeに初めて映像をアップしてみました。
http://www.youtube.com/watch?v=0YK2gUXu97w
YouTubeの使い方がよくわからないのですが、なんとかやってみました。私のPCでは、ちょっとカクカクします。
Posted by KO at 2009年10月26日 15:32
すいません、いつもながら返答が遅れてしまって、、無精にもほどがあるですよ、自分、、

Ryoさんいつもどうもです。
空の部分の粒子感ですが、5Dでもでるときは結構でます(^^
この点D3はクリアです。まあこの手のノイズは素子の大きさでしょうね、、特に空と雲は一番目立つ被写体だと思うですよ。
ジョギングですが、気温が下がってきたら膝が痛み出しまして、やばいです、ちょっと無理しすぎかな、、(^^

>KOさん
すんません、返事が本当に遅くなりまして、、映像拝見しました。すばらしいです。カメラワークが良いですね、、これは単純な回転系ではなくて、アームかなにかを使ってらっしゃるのでしょうか?脱帽です。
Posted by ちょび at 2009年11月20日 23:03
ご返事ありがとうございます。身に余るお言葉までいただき恐縮です。

>アームかなにかを使ってらっしゃるのでしょうか
自作の微速度移動レールです。ステッピングモーターで動かしています。

そんなことより、大きなお世話でしょうが、しばらく更新がないので、ちょっと心配なんかしてみました。
ちょびさんは、世界に通用する微速度撮影の映像作家だと思います。小手先のカメラワークよりも、じっくりと自然を見つめて撮影され、編集、そして音楽まで作曲される才能には、こちらこそ脱帽です。
今後も楽しみにしています。
Posted by KO at 2009年11月21日 16:30
KOさんどうもです。
ステッピングモーターですか!!
すばらしい手法ですね。ちょっと参考にされていただきます。

それと過分なる評価ありがとうございます。何というか自分にはもったいないっす。
Posted by ちょび at 2009年11月22日 17:25
はじめまして!
夏頃 初めてYouTubeで見ていっぺんにファンになりました
 私もずいぶん昔からカメラに凝っていましてモノクロ自家プリントなどもしておりましたが、最近どうもワクワクした気持ちになれずに マンネリ化していたところへ
 ガツン!と心に響きました
早速 コンデジでテストしてみたところ すごい面白い 楽しい こんな気持ちにさせてくれた出会いに感謝です

 最近ではお休みになるとお天気がよければ雲を追って カメラと三脚を抱えて出かけております

まだまだ課題山積ですがいろいろと勉強させてください 

今後ともよろしくお願い致します
Posted by ■HIDE■ at 2009年11月26日 18:42
■HIDE■さんはじめまして。
すんません、承認まで時間がかかってしまって、、スパムの書き込みが一度されたエントリーは承認制にしていまして、、一度スパムがきたエントリーは格好の標的になってしまうみたいで、、その中に■HIDE■さんのカキコも混じっていた為、承認が遅れてしまいました。
それにしても微速度撮影はじめられましたか。(^^ いいですね〜仲間が増えてうれしいです。お互いがんばりましょう。
Posted by ちょび at 2009年11月30日 23:40
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