ここの所の値下がりで我慢しきれず、とうとう買ってしまいまして、、どういう経緯かと言いますと、価格.comを見ていたら熊谷にあるアーチホールセールなる店で5Dの値段が一瞬トップに立っておりまして、「へ〜安い店が近くにあるんだな〜」などと思いつつ、太田のキタムラへ行ったところキャノンマウントのA09が転がってまして、、ちょっと見せてもらったらレンズにちょっとだけキズがあり、それを指摘したら1万3千円で良いとのこと、、5Dを購入するかどうかは解らないが一応買っておくかということで購入したのが運のつきといいますか、、その3日後にアーチホールセールで22万5千円とかになっているのを見て、直クルマで買いに行ってしまいました、、、_| ̄|○
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撮影 Canon 5Dmark2 & Nikkor 35mmF2D
設定 1080pで撮影後、AfterEffectにてDivX 720pへ変換
購入理由は2つありまして、一つは動画です。5Dの動画、他の人にとってはさしたる魅力がないかもしれませんが、僕にとっては喉から手がでる程欲しいものでして、、D90で720pの動画が撮れるとは言え、僕の微速度映像との親和性がある程高精細ではないので、どうにも使えなかったのですが、5Dの絵であれば、ほぼ問題なく使えるということで、これを旅の共にすれば、微速度動画も撮れて、同時に必要に応じて普通の絵も撮れるというのはさすがにでかい訳でして、、
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戦場ヶ原、泉門池近くの林にて PM20:50 5Dmark2 湯川にて PM21:16 5Dmark2
もう一つの理由はD3で星の微速度撮影中に、星撮りで使えるカメラを手元に一つ持っておきたかったという事でして、、先日東京に行く機会があったので、中古のレンズなどを物色していたらタムロンのA05が転がってまして、これも2万2千円で購入してみて、早速戦場ヶ原で試してみたら、周辺が流れますが、それなりに使える事がわかりまして、、(ちなみに撮影情報は両方とも17mm F2.8 30sec ISO3200 WB3450kです。sRAW1で撮影してキヤノン付属のソフトで現像しました。sRAW1で撮影した理由としては、高感度のため解像度がある程度失われる点とノイズが多い点を考慮した際、わざわざ巨大なRAWで撮るのはオーバースペックと判断したからです。)
この二つの購入理由は自分にとって結構大きいです。この値段であれば手頃かと判断したしだいでございまして、、
でカメラとしての印象などを書いてみると、
良い点
1・HD動画が撮れるのは正直非常に良いです。絞り、SS、ISO感度などが全自動ということで、色々制限があるのですが、運良くニコン党の僕にとっては35mmF2Dや50mmF1.4Dそれにニコンマウントで注文したのにM42マウントで送られてきてロクに使う事ができなかった変わり玉のMC-ARAX35mmF2.8Shift&Tiltレンズといった絞り付きのレンズも持っている訳でして、マウントアダプターをつければこれらのレンズなら好きな絞りで撮影できます。それにSSやISO感度も癖があるので、NDフィルタなどを駆使すればある程度思った通りの絵作りができるので、これは非常に面白いです。同時にピンなどもライブビューで確認しながらならば結構楽に設定できますし、動体物は弱いでしょうが、僕が被写体にしようと思っている風景であれば全く問題なしかと、、
2・高感度性能もD3には敵わないですが、十分サブとして使えるだけのものを持っています。画素数が多くなる事によって弱くなると思われましたが、非常に良い形でフォローしているかと。
(同じタムロンA09を使い、SSと絞りを同じにして撮影後、Photoshopにて5Dの21M画像をD3と同じ12M画像に縮小して切り出しました。)
上の高感度比較の絵を見ていただければ解ると思いますが、この手のテストではほぼ同等と言えます。ただ星景写真になると、それなりに差が出る印象はあります。同じレンズでの比較結果を提示できないのが残念ですが(戦場ヶ原でタムA09同士で比較写真を撮ろうと思ったのですが、億劫でやめてしまいまして、、)、闇夜を撮影すると5Dの方が、赤色の斑ノイズが多く乗ってしまいます。これは星空の動画撮影でD3の方は殆どダークを撮る必要がないのに対して5Dではダークを撮らないとちょっと絵にならないという結果になり、またダークを撮っても、AfterEffectで画像をスクリーン合成で重ねる段になって5Dの方が若干レタッチ耐性がないといった感じでしょうか。マウントアダプターも来たことだし今度しっかりした比較をしてみようかと、、、とはいえそれを含めてもS5proやD90との比較を考えればD3との差は僅差でしかないとは思います。何より上の写真にあるように、ISO3200の30秒でそれなりの絵になる訳ですから、、
3・あと寒さに意外と強いのには非常に驚かされました。まあバッテリーが新品だったこともあるのかもしれませんが、戦場ヶ原でマイナス12度の中、長時間の微速度撮影にも耐えましたし、しかもバッテリーの減りは非常に少なかったです。この前S5proを持ってきた時はマイナス15度だったですが、バッテリーが全く駄目だったことと比較すると、これはかなり驚きです。
4・センサークリーニングが意外と使える点も評価できます。やはり出先などで清掃できんって時には非常に精神安定上こういう機構があったほうが良いかと、、
悪い点
1・JPEGの圧縮率の悪さと画質の悪さがちょっと気になりますね、高精細な風景を撮るのであればRAWを前提としなければならないです。ニコン機のJPEGの質の高さと比較すると、何というか非常に勿体ない気がします。そして画質が悪いのに絵によっては非常に重いんですね、、微速度撮影でSの低画質を選んでも結構デカイ容量でして、、まあCFカードも安くなったので良いのですが、何というか貧乏性の自分的には勿体ないような、、、
2・低感度から現れる赤い斑ノイズが多いような、、、、、普通にISO100で風景を撮ってみて「おや」っと思ったのは、雲や青空に微妙にのる赤い斑模様のノイズでして、、本当に微妙にのるものなので、ぱっと見はそれ程気にならないのですが、レタッチ耐性という意味ではちょっとどうかと、、それにノイズ自体が非常に細かいのであれば、高画素の利点を活かしてリサイズすれば全く問題なしになるのでしょうが、斑というだけあって、何というか色むらが20pixelくらいとか微妙な範囲でして、、とはいってもS5proでも同じような現象があった訳でして、逆に言うとこれはニコン機で撮れなかった夕焼けの紫が綺麗にでる証でもあるのかもしれんので、一概に欠点かと言うともうちょっと使い込んでみないとわからないですね。
3・ISOAUTOがついたのは良いんですが、細かい設定ができない点がちょっと残念かと、、
4・後は使い勝手という点では、ちょっと作り的に使いにくい気が、、電源もなんであそこなのかってのが、、カメラを構えて電源を入れられるようにしてほしかったような、、、その他使い勝手という点では多々ありますが、、
まあこれら欠点を含めても総合して見ると、非常にコストパフォーマンスが良い機種なのではないかと思います。さてこれでS5proを引退させて、普段ポーチに入れるカメラを5Dにしたもんだか、ちょっと考え中なんですが、、何というか、、S5proの色はやはり捨てがたいような気もしまして、、この前の戦場ヶ原のように夜な夜な歩き回るならば5DとD3という組み合わせでほぼ決まりなんですが、、う〜ん悩みどころです。