2008年06月28日

小雨の北八ヶ岳

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蓼科山山頂にて F31fd AM10:15

この前北八ヶ岳で天の川を撮影した4日程前に同じ場所でエライ目にあったと書きました。一応山行報告をしっかり整理した方が良いと思ったので、ここでまとめておこうかと思います。ちなみにこの記事は7月19日に投稿ですが、ブログの投稿日は山行をした日にしておきます。

この日は5時半頃家をたち、大河原峠に着いたのが8時くらいだったでしょうか、この日は雲が多いながらも、何とか天気が持ちそうで、大河原峠の駐車場にも何組かの登山客がおりめいめい支度をしていました。僕の方は準備運動もそこそこに新しく購入したザックdeuter ACT lite 40+10Lを背負い出発しました。

この日の持ち物はカメラがS5proにSigma17-70mmF2.8-4.0macroをつけ、広角の予備レンズとしてTokina11-16mmF2.8、それに腰ベルト前のポーチにF31fdを、三脚はVelbon Sherpa435、その他バッテリー、フィルター等と撮影機材一式、ホームセンターで買った安売り雨具、折り畳み椅子、今回新たに購入してみたアライテントのトレックタープ、ストーブ、ガス缶、コッヘル(全てSnowpeak)、食料(マルタイラーメン他)、今回購入した水筒(プラティパス2.5L ハイドレーションシステム)、軽アイゼン、スパッツ、ザックカバー、小物(ライト、ライター、その他)等々で計12〜13kgくらいでしょうか? 悲しいかな結局下山するまでザックの中に入れたS5proで写真を撮ることが一度もなかった訳ですが(笑、この辺がコーワのポーチを買うキッカケになったとも言えます。

そして一路前掛山方面へ歩を進め、順調に前掛山をパスして蓼科山荘の前を通りすぎ、休憩も入れずに蓼科山へ。ここまでの道は急登も岩場もガレ場もなく非常に歩き安い登山道です。そして蓼科山荘から上は一気にゴツゴツした岩場の連続になります。約180mの岩場を登っていくと徐々に木が少なくなり、背後には山荘から前掛山方面の展望が一気に開けます。

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蓼科山山頂手前より前掛山方面を望む F31fd AM9:30

最後は急登をトラバースするように進むと、山頂小屋が見え、小屋からゴツゴツした岩場を進むと程なく山頂です。記事の一番上の写真にあるように山座説明柱が山頂の道標や神社の奥の方にあり、展望が望めるかもということで、こちらの柱で休憩をしました。ここでストーブでコーヒーでも沸かそうということで、セットしてプラティパスのチューチュー部分から水をコッフェルへ注ぎ、いざ点火、結構風が強いのにもかかわらず、バーナーのような力強さですぐに水が沸騰したので、早速粉末のコーヒーを入れて箸でかき混ぜて出来上がりです。しかしガスの栓を開きすぎた為、火力が強いのは良かったのですが、コッフェルのツマミ部分までエライ熱くなりまして、仲々つかめず、結局手袋をしてコーヒーを飲むことに、それにコッフェルに口をつけてまた熱いこと熱いこと、紙コップでも持ってくれば良かったと思ったのですが、まあ何というかはじめて山で熱いものを作った感動が勝ったのか、凄く旨かったです。

しかしこの日は山頂付近で雲が沸いていまして、展望に関しては残念ながらゼロでした。時折上空では青空が覗くのですが、水平方向の視界がなかなか開けず、結局、十分な休息をとった後、下山しようということで降り始めたのですが、山頂小屋の脇を通った時、「営業中」の文字が目に入りまして、これから水場がもし無ければ、ラーメンを作ることもできないだろうから、ここでメシを食っておくべきかもしれんと思い。うどんをここで食べました。食べ終わって人心地つき、小便ついでにトイレをチェックしようということで、募金箱にお金をいれてトイレに行ってみましたが、なんとこの山頂でもバイオトイレが導入されており、かなり綺麗なトイレで正直驚きました。

その後蓼科山を下山したのですが、岩場の下山中には下からは多くの人が登ってきまして挨拶や会話等をしながら降りていったのですが、中には75歳の方もおりびっくりしました。何でも去年は穂高へ登ったとか、何とも達者な人がおるものでして、僕もあのくらいの歳まで山歩きが出来るのだろうかと、ちょっと考え込んでしまったです。

で、蓼科山荘まで降りてきて、この日の計画では、このままピストンで大河原峠へもどり、そこから双子山経由で双子池を目指してそのままピストンで帰るというものだったのですが、地図を見ると山荘より天祥寺原なる場所へ降りることができるようでして、こちらから言えば亀甲池→双子池→双子山というコース設定もできるということで、一路天祥寺原へ降りてみることにしました。思えばこの選択が間違いの元だったのかもしれません(笑。

天祥寺原への下り坂は、前掛山経由の坂とはうってかわって、樹林帯とはいえ随分ガレていまして、かなり歩きづらい道でした。ここは典型的な沢道というか、大雨時には雨水が川のようになって流れる場所なのでしょう。元々土で覆われた登山道の土砂がすっかり押し流されて比較的に大きな岩石がむき出しになっているといった感じです。所々で沢が登山道と重なり合っていて、岩石に塗られたペンキの矢印や木に縛ってあるヒモを頼りの予想外の難路で天祥寺原に着いたのが昼過ぎになってしまいました。雨期という事もあり天祥寺原は殆ど湿地帯のように多くの池糖ができていて、澄んだ美しい水をたたえています。景色も良いのでここで昼食にすることを決め、さっそく新たに買ったトレックタープを張ってみることに、、で設営自体はそれ程時間が掛からなかったのですが、ポールを最大に伸ばして、さらいにもう一つの頂点を木の枝につるすようにして他はペグダウンしたのですが、ポールでの設営だとちょっと低すぎですね、、三脚の椅子にすわると、タープに頭がついてしまって、イマイチ快適じゃなかったです。まあ張り方をもっと工夫すれば良かったかと、、この辺経験を積まないといかんですな、、

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天祥寺原にて F31fd PM12:45

さてここで池糖のようになっている川から水を汲んでマルタイのラーメンを作って昼食にして十分な休息後、一路亀甲池へ向かいました。亀甲池までの道は天祥寺原までの下山道と全く違い、緩やかな登りがあるだけの非常に歩きやすい道です。程なく亀甲池に到着、「おーーすげ〜。これかよ亀甲池って」と感嘆の声をあげ、写真を撮ろうと思ったのですが、池の前でくつろぐ3人のお嬢さん方を発見、ちょっと恥ずかしいので、そのまま通り過ぎました(笑。これも間違いの元だったのかもしれんですね〜(笑。この時なぜ双子池方面へ行かずに横岳方面へ足を伸ばしたのかと言えばぶっちゃけその場の勢いでして、行ってしまったからには、また彼女達の前を通って双子池方面に行くのも恥ずかしいということで、そのまま北横岳へ向かいました。

まあ北横岳へ登るべきか否かは天祥寺原でも考えていたのですが、まあ行ける所まで行って、疲れたら引き返そうくらいの気持ちで、その時は登りはじめたんです。蓼科山を登った後の北横岳450mの直登は結構身体にこたえました。そして頂上まで後100mくらいの所で、いよいよ雨が降り始めまして、、引き返すべきか、それとも登るべきかの決断をせまられることになりました。でカッパのパンツだけはいて、上は腰の所で縛り、ザックカバーをかけて、そして地図を見て今後のコースを検討すると、北横岳山頂から大岳を経由して双子池方面へ降りる道があるじゃないですか。しかも地図上では北横岳から大岳の間はほぼ標高差のない緩やかな下り、そこから一度下って、亀甲池と双子池を分ける稜線へ降り、そこから又双子池へ緩やかな下りという感じで読みとれまして、これなら亀甲池へわざわざ降りて、また双子池へ行くために稜線を登りかえす必要もないから、一気に北横岳まで登ってしまって、そこから双子池へ降りれば良いと思った訳です。実際この時持っていった地図は、カシミールから印刷したもので、細かいコースタイムなどが書かれた昭文社の地図ではなかったのがそもそもの間違いの元ではなかったかと、、今は手元に昭文社の地図がありますが、この地図を見ていればコースタイムの長さと「岩石帯足元注意」の一言書きで、選択肢から外した訳なんですが(笑。

まあこんな感じで甘い認識のまま、雨足が強まる中北横岳山頂に立ち、休みも取らずに双子池方面へ下りはじめました。で、最初こそ思った通りの降りやすい登山道といった感じで、所々に急な坂はありますが、樹林帯の中をどんどん降りていきました。しばらく歩き、もう横岳頂上まで引き返すのは面倒、といった所まで来た時、それは始まったのです。

と、ここで写真の一枚でも見せたい所なんですが、もうこの時は必死で必死で写真なんて撮る心の余裕はありませんで、、結局それというのは、地図上ではほぼ平坦な道のりに見える大岳までの稜線上の無限に続く奇岩郡でして、、これは本当に圧巻でした(笑。しかも雨が降っているので、結構滑りやすくなっていましたし、最初はすぐに道がそれて横の樹林帯の登山道に入るもんだと進んで行ったのですが、行けども行けども岩石に○や↑のマークが連なっておりまして、2mよじ登って、3m下るみたいな感じで永遠と大岳まで岩石地帯を歩く、というより全身運動で移動するはめに、、大岳山頂へのルートと双子池への分岐点の立て札を見たときは、本当に泣きそうな程ほっとしました。でもこれで終わりじゃなかったんですね(笑

この分岐点からは長い岩場の下りなんですが、樹林帯に入った事もあり、それなりに木の根っこなど足がかりになる所が多い分、楽に下れたと思います。でもこの樹林帯の中で一度道を見失いかけまして、20分ほど行ったり来たりして更に体力を消耗。とはいえここからの下りは緩やかな歩きやすい登山道なんだろうな、なんて考えながらちょっとホっとした気分で降りていった訳なんですが、、、

長い下りが終わって亀甲池と双子池を挟んだ尾根に出て目の前が開けたと思ったら、また奇岩郡がこれまたずーと続いているんですね、、もうね、、何のバツゲームかと、、もちろん下調べしないでここに来た僕が悪いんですが(笑。涙目になりながら岩を登ったり降りたり、この辺になるとさすがに足が思い通りさばけず、何度も転けました。でもデカイザックのお陰で大事には至りませんでしたが、、ただ幸運だったのは、雨足が弱まった事でしょうか。もしここで大雨にあっていたら、パンパカ状態だったかもしれません。で、無限に続く奇岩郡を越えてようやく天狗ノ露地と呼ばれる場所に到着、ここからいよいよ双子池方面へ下る事になったんですが、、いつまでたっても、まともな歩きやすい登山道が現れないんず(笑。本当に何の嫌がらせなのか、、しばらく行くと双子池がようやく見えて来たのですが、仲々この岩場が終わらない。結局双子池のほんのちょっと手前まできっちり岩場は続いておりました(笑。

で双子池ヒュッテにフラフラ浮浪者のように近づいていくと、なにやら中には人がいる様子、これからの道のり等のアドバイスをもらおうと受付にいくと、おっちゃんがおりまして、まあ、何というか久しぶりに人の顔を見て本当にホっとしました。考えてみれば、亀甲池で3人組のお嬢さん方を見かけてからは、誰にも会っていない訳でして、、で受付の横を見るとコーヒーなどの値段表が、おっちゃんに無理いってコーヒーを入れてもらいまして、本当に一息つけました。冷え切った身体が芯から温まるような美味しいコーヒーだったっす。でおっちゃんに聞いた所、双子山経由より林道の方が距離は長いけど遙かに楽とのこと、岩石地帯で距離やアップダウンだけの要素で登山道を判断しちゃいかんということを身を以て体験した僕は、おっちゃんの言葉に従って林道で大河原峠へ帰った訳ですが、途中、当たりがどんどん暗くなり、変な動物の鳴き声に脅えながら、何とか大河原峠に到着したのが7時20分でした。もうね、、何というか反省の多い山行だったです。これからはちゃんと下調べをして、そんで地図もコースタイム等がしっかり明記されているものを持って、それに立てた計画を易々とかえてはいかんということをキモに銘じていかにゃいかんと思ったです。

tateshina.jpg

コースタイム (2008年6月28日 曇りのち雨)
8:00大河原峠→9:00前掛山→9:40蓼科山山頂 休憩 10:40同発→12:30天祥寺原 昼食 13:20同発→14:00亀甲池→15:30北横岳山頂→16:40大岳分岐→18:00双子池→19:20大河原峠

距離  14.5km
高低差 1158m

距離と高低差では出ないキツさがあるコースだったかと、、
posted by mockmoon at 23:15| Comment(1) | TrackBack(0) | 山行日記
この記事へのコメント
お世話になります。とても良い記事ですね。
Posted by プラダ アウトレット at 2013年04月16日 16:45
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